プレスへのお知らせ:IFAR 国際航空研究フォーラム


2012年10月13~14日 名古屋にて


国 際航空研究フォーラム(IFAR)は、世界の政府関連航空研究コミュニティ連携のための世界で唯一の航空研究組織ネットワークです。IFARは、地球規模 での航空研究需要の拡大を視野に入れ、航空研究機関が交流を行うための協力フォーラムとなることを目指しています。IFARは、そのメンバーの研究目標の 実施を支援することを目的としています。IFARは、2010年に設立され、現在23航空研究機関がその枠組みの下、自発的、非拘束的な協力を原則として 連携しています。


第3回「IFARサミット2012」が、2012年10月13~14日、名古屋市にある八事山興正寺において開催 されました。本会合は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)がホストとなってIFARメンバー17機関のハイレベルの代表者が出席し、JA2012国際航空 宇宙展と同時期に開かれたものです。


今回会合では、ブラジル及び英国の2機関が新しいメンバーとしてIFARに参加しました。現在IFARは、世界23か国の政府航空研究機関3万4千人の研究者をつなぐ機関となっています。
IFARメンバーにより、以下の共通の重点分野について活発な議論が行われました。

  •  航空輸送効率を改善し、航空システムの環境へのインパクトを低減するための技術及び運航手順
  • 航空機騒音を低減するための技術及び運航手順
  • 代替燃料の利用

ま た、年間を通して、IFARの技術的・組織的な活動を扱い、サミットに対して報告するためのステアリング委員会が設置されました。科学的重点分野について は、IFARメンバーによる科学技術活動に関するアド・ホック委員会が、サミットの場で議論を継続していくことになりました。


さら に、広報及びIFAR内コミュニケーション活動を改善する方法が議論され、IFARメンバーの間でウェブを利用したネットワーキングの新しい取組み 「IFARlink」を開始することになりました。これは、IFARによる人材交流と若手科学者・エンジニア支援の促進にも利用される予定です。


な お、IFARサミットに先立ち、「JAXA航空シンポジウムin名古屋」が10月12日に開催されました。本シンポジウムでは、産業界、政府、研究機関、 一般そしてIFARメンバーを含め、約250名の参加を得て、環境に優しい将来航空輸送システムの課題について意見交換がなされました。